第7回『日本語で読みたい韓国の本ーおすすめ50選』説明会(イベントレポート)

50選本6

 

第7回『日本語で読みたい韓国の本―おすすめ50選』の説明会を11月8日に開催しました。今年の会場は完成したばかりの出版クラブビルで、出版関係者をはじめ70人ほどの方々がお越しくださいました。

出版クラブビル3Fホール2

会場内2

 

 

 

 

 

 

今年21年ぶりとなる小説『泣きかたをわすれていた』を上梓された落合恵子さんがメインスピーカーとして登壇され、「フェミニズムと女性表現者の存在」をテーマに、中心でアザーボイスを唱えられる社会の重要性などを語っていただきました。『泣きかたをわすれていた』は韓国語版が韓国の大手出版社ハンギル社より9月に刊行されたばかりです。

落合さん6

 

(一番左が日本語版の『泣きかたをわすれていた』、その隣が韓国版です。)

 

 

 

 

 

次に、ブロンズ新社の社長、若月眞知子さんに韓国の絵本作家ペク・ヒナさんの魅力を、書肆侃侃房の社長、田島安江さんに韓国の詩人との交流から始まった韓国文学との出会いや、「韓国女性文学シリーズ」の魅力等について語っていただきました。

若月さん3

田島さん1

 

 

 

 

 

 

 

新刊紹介では筑摩書房の編集者、井口かおりさんに12月7日刊行予定の『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳)を、亜紀書房の編集者、内藤寛さんに「となりの国のものがたりシリーズ」の第1作目『フィフティ・ピープル』(チョン・セラン著 斎藤真理子訳)を紹介していただきました。『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で100万部を突破したベストセラー作品で、映画化も決定しています。『フィフティ・ピープル』は50人の登場人物による連作短編集。この登場人物一人一人について語り尽くす読書会も計画されているそうです。

筑摩書房さん1

亜紀書房さん2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今号では、南北関係やフェミニズム問題などテーマも様々に小説、人文書、絵本、詩集などを紹介しています。紹介した書籍は、「ブックカフェ チェッコリ」でお手に取ってご覧いただけますので、ぜひ足をお運びください。

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冊子版での『日本語で読みたい韓国の本―おすすめ50選』は今号が最後となります。今後は本サイトで、韓国の書籍や出版社の情報をタイムリーにお届けしてまいりますので、冊子版同様、ぜひお役立てください。また、当会では、日本で韓国書籍の翻訳・出版を計画される出版社に、情報の提供および版権の仲介や翻訳者の仲介のお手伝いもしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

本ガイドブックの制作に際しては、韓国出版文化産業振興院、韓国国際交流財団、韓国文学翻訳院ほか、多くの出版関係者からのご支援をいただきました。また、説明会開催にあたり、多くの方々のご支援、ご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。    (文:五十嵐真希 写真:井上美知子)