エッセイ『完ぺきでないものたちへの愛』(恵敏著)

原題:완벽하지 않은 것들에 대한 사랑-온전한 나를 위한 혜민 스님의 따뜻한 응원
出版日: 2016年 02月3日
発行元:スオソジェ
ISBN-13:9791195322183
ページ数: 296
版型:152×214
分野:エッセイ

完璧でない

 

 

 

 

 

 

 

 

●概略

「己を愛するとはどういうことか」という、ある意味では非常にありふれた、ある意味ではもっとも根本的な問いを、さまざまな観点から著者ならではの親しみやすい言葉で、ひとつひとつ丁寧に解いていく。他人の視線が気になる人、内面の声に気づけない人、恨みや悲しみのせいで苦しんでいる人。現代に生きるすべての人々に捧げる、道しるべのような一冊といえるだろう。
「愛する人にそうするように、自分自身にも心を砕いてください」「常にいい人として生きることはやめましょう」といった、自分自身をもっとケアすべきだという著者の応援メッセージは、世知辛い現代社会で忘れてしまいがちな「生きることの根源的な意味」を再確認させてくれる。
著者の処女作『立ち止まれば、見えてくるもの』(新井満監修・訳 吉原育子訳で、日本文芸社から邦訳あり)は、2012年に韓国で出版されるや8週連続1位、100万部の売り上げを記録し、「その年最高のベストセラー」として読者から愛された。2作目のエッセイとなる本作もベストセラーを記録。また、昨年12月に刊行された著者の新作エッセイ『고요할수록 밝아지는 것들(静かになるほど明るくなるもの)』も刊行されるや人気を博しており、教保文庫の2月のベストセラー、エッセイ部門で1位に輝いている。

●日本でのアピールポイント

「それ以上、何を頑張るのですか。もう、十分です」「もっと自分を愛して、認めてあげてください」。本書を読んでいるあいだずっと、温かい手で背中をなでられながら、春の木漏れ日のような柔らかい声でそう言われているような気分だった。仕事を忘れ、ひたすら読みふけってしまった。
もちろん、前向きな力強い言葉で積極的に励ます方法も、人々の心に勇気を与える効果はあるだろう。だが、どんなに走ってもゴールが見えない現代社会に疲弊しきった人々の乾いた心には、まずは自分を肯定してくれる言葉、まずは自分を認めて受け入れてくれる言葉が慈雨のように染み渡るのではないだろうか。
著者は自身の具体的な経験を挙げながら「己を愛するとは」という問いについて、わかりやすいヒントを投げかけてくれる。自分を見失いそうなとき、自分に自信がなくなったとき、自分が嫌いになりそうなとき、ぜひ本書を手に取ってほしい。「ありのままの自分を肯定すること、愛すること」の大切さ、そしてそれが「強い自分」の原動力になることを改めて実感できるはずだ。

著者:恵敏(혜민)

穏やかな温かい語り口で多くの人々に癒しと勇気のメッセージを伝える、親しみやすい「町のお坊さん」。訓戒ではなく共感で生きることの問題に取り組み、抽象的な意味を具体的にわかりやすく伝える話法が絶大な支持を集めている。カカオストーリー、Facebook、Twitterで250万人以上のフォロワーと交流。ハーバード大学で比較宗教学の修士、プリンストン大学で宗教学の博士号を取得した。ハーバード在学中に出家を決意し、2000年の春に僧侶となっる。ハンプシャー大学に宗教学の教授として7年間在籍したが、現在はソウルの仁寺洞に「心のヒーリング学校」を設立し、志を同じくする者たちと、精神的に苦しんでいる人々のためにさまざまなヒーリングプログラムを運営している。

2019-03-09 (土)