光の帝国(キム・ヨンハ著)

 韓国での映画のヒットもあり、刊行前から話題になっている『殺人者の記憶法』(キム・ヨンハ著 吉川凪訳 クオン)が、いよいよ今月末には全国の書店で発売になります。
 李箱文学賞や東仁文学賞など韓国の名だたる文学賞を受賞し、たくさんの秀作を発表しているキム・ヨンハですが、日本でも大ヒットした映画「私の頭の中の消しゴム」の脚本も手がけるなど様々な方面で多才ぶりを発揮しています。
 これまでの邦訳作品に『阿娘(アラン)はなぜ』(森本由紀子訳 白帝社)や『光の帝国』(宋美沙訳 二見書房)があります。
「自分の運命を知らないまま生きている」人生をテーマに、ソウルに潜入して普通の市民として暮らしていた「忘れられたスパイ」の24時間を描いた作品です。