●本書の概略
「私に寄り添う、こころの薬箱」
知らず知らずのうちに他人と自分を比べたり、空気を読んでしまったり、他人からどう思われるかを気にしたり。自分が本当にやりたいことは何だったのか。忙しい日々の生活にただ流されて生きているだけになっていないだろうか。ある日そう思いとどまった作者が辿り着いた「自分のために行動すること、それは自分の人生を生きるということ」を「世界で最も美しい動詞<する>」を通して優しく導いてくれる。
Instagramで数十万のコメントと数百万のイイネを集めた著者の第一作目。
●目次
1章 要領よく、そして傷つかないように「する」
2章 大切な人を大切に「する」
3章 誰より「私」を愛しながら「する」
4章 それでも私の感情に正直に「する」
5章 世界と共に生きていく方法を「する」
●日本でのアピールポイント
本書は2018年10月の刊行以来、既に7刷(2019年9月時点)を記録しており、作者と同年代の30代女性や20代の女性から特に多くの支持を得ている。書籍化のきっかけとなったInstagramは7万人を超えるフォロワー(2019年10月時点)を有する。様々な要因により本当の自分を見失い疲弊している人々の悩みは、日韓の国境を越えて共感できることばかりだ。著者の実体験に基づいて、辛いときの対処方法やこころの持ち方を優しく教えてくれる本書に日本の女性も癒されるにちがいない。
本書と同じ版元(마음의숲:こころの森)から出版された『私は私のままで生きることにした(나는 나로 살기로 했다)』(ワニブックス、吉川南訳)の日韓での人気ぶりを見ても、「自分の心のままに生きたい」と思っている人が実に多いことがわかる。最近の韓国では「ワラベル(ワーク&ライフバランス)」という言葉が流行しており、仕事第一の人生ではなく自分の生活を充実させることを重視する考え方が広まりつつある。その点も日本と似ており、このような内容のエッセイが多くの人に読まれる理由の一つに挙げられる。『私は私のままで生きることにした』で既に「私らしく生きよう」と決意した人にも本書をぜひ手に取ってもらいたい。つまずいてしまったときに優しく導いてくれる友だちのような存在として必ず心の支えになるはずだ。
作成:松原佳澄