日本語で読みたい韓国の本

K-BOOK振興会や韓国原書を読む方々による注目作品を集めた『日本語で読みたい韓国の本-おすすめ50選』から、毎週1冊ずつご紹介します。

闘鶏シャモ

忠清南道の農村の美しい自然と四季を背景に、誰もが少年時代に経験する友情や別れ、生と死、未知の世界に対する憧れや好奇心を生き生きと描いた、少年の成長物語を紹介します。原題:싸움닭 샤모出版日: 2012年6月25日発行元:小さな森(작은숲)ISBN-13:9788997581030ページ数: 240版型:133×195㎜分野:文芸/児童文学        ●概略  作家チョ・ジェドが自らの生い立ちをもとにして書き上げた児童文学三部作の第一部。「早く大人になりたい」と願う少年アン・ピョンデ...

2018-12-08 (土)

心の辞書

10月に入りました。「秋の日はつるべ落とし」とも言いますが、日が暮れるのも大分早くなりました。秋の夜長は、少し落ち着いて自分の心を見つめたくなります。詩人であるキム・ソヨンが、詩人ならではの感性と感覚を込めて、特別かつ感性的な心の言葉について語っている『心の辞書』を紹介します。原題:마음사전出版日: 2008年1月20日発行元:心の散策마음산책ISBN-13: 978896090027ページ数: 319版型: 193x138mm分野:エッセイ       ...

2018-10-02 (火)

釜山は広い

前回(7月24日)は、ソウルの奥深い魅力を再発見できる『서울은 깊다(ソウルは、深い)』をご紹介しましたが、今回は、釜山の魅力を再発見でき、ぶっきらぼうで人懐っこい釜山人に会いにいきたくなる、『부산은 넓다(釜山は広い)』を紹介します。釜山に魅せられた著者が、釜山に生きる人たちと同じ目線で歴史を振り返り、今を見つめ、釜山がどのように形成されていったかを綴った作品です。原題:부산은 넓다出版日:2013年10月14日発行元:クルハンアリ(글항아리)ISBN-13:978896735072頁数:442判型:A5&nbs...

2018-07-27 (金)

ソウルは、深い

グルメやショッピングだけではないソウルの奥深い魅力を再発見してみませんか。歴史学者のチョン・ウヨンが、言葉、風俗、空間など様々な視点からソウルを見つめることで、いにしえから連綿と受け継がれてきたソウルの姿を生き生きと浮かび上がらせ、豊富な魅力を伝える『ソウルは深い』を紹介します。原題:서울은 깊다出版日:2008年5月2日発行元:トルペゲ(돌베개)ISBN-13:9788971993095頁数:391判型:A5         ...

2018-07-24 (火)

ありがとう、殺人犯

『殺人者の記憶法』(キム・ヨンハ著 吉川凪訳 クオン)や『七年の夜』(チョン・ユジョン著 カン・バンファ訳 書肆侃侃房)が話題になるなど、韓国のミステリーも日本で注目を浴びつつあります。そこで、韓国を代表する本格推理小説家ソ・ミエの小説集を紹介します。長い間、日本や欧米の作家による推理小説が人気を得てきた韓国の推理小説市場において、著者の作品は、韓国人作家による数少ない本格推理小説といえるものです。原題:반가운 살인자出版日:2010年7月25日発行元:ノベルマイン(노블마인)ISBN-13:97889011095...

2018-07-02 (月)

激動期の韓国 ~解放 麗水・順天事件 朝鮮戦争~

イ・ギョンモという写真家をご存じでしょうか。激動の歴史的瞬間をカメラに捉えてきた韓国の代表的な写真家です。1945年から1950年にかけて彼が撮影した報道写真を一冊にまとめた写真集『激動期の韓国 ~解放 麗水・順天事件 朝鮮戦争~』を紹介します。イ・ギョンモは、写真を用いて韓国の現代史を記録することに心血を注いぎました。本書は歴史の現場を残し、時 代を越えて人々に訴えかけてくる写真集であり、当時の状況や現実を正確に捉えた、時代を超越する貴重な記録集でもあります。原題:격동기의 현장-8.15 해방 | 여수 순천사...

2018-06-25 (月)

木のハンコ

済州島4.3事件をご存じでしょうか。1948年4月3日、済州島で、アメリカ軍政下の南朝鮮単独選挙に反発した民衆蜂起が、アメリカ軍、警察、右翼などによって弾圧され、約3万人もの島民が犠牲になったと言われている事件です。『マンヒのいえ』(みせ けい訳 セーラー出版)で有名なクォン・ユンドク作家がこの事件をテーマに描いた絵本『木のハンコ』を紹介します。少女シリを通して、事件当時の様子と平和への願いがやさしいタッチで描かれています。原題:나무 도장出版日:2016年2月29日発行元:平和を希む本(평화를품은책)ISBN-1...

2018-04-03 (火)

百の影

『誰でもない』(斎藤真理子訳 晶文社)、『野蛮なアリスさん』(斎藤真理子訳 河出書房新社)が刊行され、日本でも注目を浴びつつある作家ファン・ジョンウン。最初の短編集『7時32分 象列車』で、現実と幻想をつなぐかのような個性的な表現方法が多くの人の心を捉え「ファン・ジョンウン シンドローム」を巻き起こしました。そして2010年に最初の長編小説『百の影』(韓国日報文学賞受賞)が発表されると、その独特の文体から「ファン・ジョンウンの風」「ファン・ジョンウン スタイル」という流行語が生み出されるほど、韓国文学史においていま...

2018-03-31 (土)

究極の子 ーThe ultimate childー

2017年はチョン・ユジョンの『七年の夜』(カン・バンファ訳 書肆侃侃房)やキム・ヨンハの『殺人者の記憶法』(吉川凪訳 クオン)など韓国のミステリー作品も翻訳、刊行され、話題となりました。純文学が多いと思われている韓国ですが、ジャンル小説も増えつつあります。その中から、想像力をかきたてる描写力と感動的なラストが秀逸なミステリー『究極の子』を紹介します。原題:궁극의 아이出版日:2013年3月8日発行元:エリクシル(엘릭시르)ISBN-13:9 7 8 8 9 5 4 6 2 0 6 8 0頁数:590判型:139×...

2018-01-08 (月)

スイカのプール

 梅雨も明け、夏本番が始まりました。プールや海水浴などを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。スケールの大きな想像力で描かれたユニークなストーリーと、見ているだけで涼しくなりそうなイラストが魅力的な絵本、『スイカのプール』を紹介します。原題:수박 수영장出版日:2015年7月27日発行元:チャンビ (창비)ISBN-13:9788943309091頁数:52判型:B5●概略  暑い夏の日に冷たいスイカのプールで泳ぐという楽しい想像力で描かれたユニークな絵本。のどかな田園風景、大きなスイカのプールでのびのび楽し...

2017-07-22 (土)