新着情報

  • 翻訳者と作家が語る韓国文学(韓国通信)

     日本、中国、ベトナムの翻訳者計7人と人気の若手作家キム・エランさんが、韓国文学や翻訳について語り合うイベントが10月12日、ソウル市に隣接する富川市で開かれました。富川市と韓国文学翻訳院による主催です。 第1部では、英国のマン・ブッカー賞を受賞したハン・ガンさんの連作小説集『채식주의자』(菜食主義者)の翻訳者3人が登壇。中国語の千日さん、日本語のきむ ふなさん、ベトナム語のHoang Hai Vanさんが、この作品を翻訳しながら感じたことなどを発表しました。    &nbs...

    2018-10-15 (月)
  • 「上京」(ファン・ジョンウン短編集『誰でもない』)

    柿の木の実が大分色づいてきました。イチョウの木の根元にも銀杏が転がっていて、こうした秋の光景を眺めると、ファン・ジョンウンさんの短編「上京」(『誰でもない』斎藤真理子訳 晶文社)にあった唐辛子摘みのシーンを思い出します。寂れた農村を訪れる、都会での生活に疲れた若者たち。都会の生活をやめて農村で生活するとしても、何も手にしていない自分はここでもやはりやっていけないだろうと彼らは考えます。出口の見えない重苦しさのある作品ですが、登場人物の心の機微、風景描写がとても丁寧で、自分もその場にいて同じ光景を見ているような気にな...

    2018-10-10 (水)
  • 心の辞書

    10月に入りました。「秋の日はつるべ落とし」とも言いますが、日が暮れるのも大分早くなりました。秋の夜長は、少し落ち着いて自分の心を見つめたくなります。詩人であるキム・ソヨンが、詩人ならではの感性と感覚を込めて、特別かつ感性的な心の言葉について語っている『心の辞書』を紹介します。原題:마음사전出版日: 2008年1月20日発行元:心の散策마음산책ISBN-13: 978896090027ページ数: 319版型: 193x138mm分野:エッセイ       ...

    2018-10-02 (火)
  • 韓国の絵本史と作家3人展(韓国通信)

     慶尚南道金海市で8月31日から9月2日まで開かれた「2018大韓民国読書フェスティバル(대한민국독서대전)」についてご紹介します。政府の文化体育観光部が2014年から「読書の月」の9月に開催している全国規模の読書博覧会で、読書の振興に対する積極的な取り組みが認められた自治体で開かれます。これまで京畿道軍浦市(2014)、仁川広域市(15)、江原道江陵市(16)、全羅南道全州市(17)で開催されました。 3日間にわたって多数のプログラムがありましたが、特に注目を集めていたのは韓国の絵本の特別展です。イ・オクベさん、...

    2018-09-17 (月)
  • 最近の韓国・朝鮮・在日関係図書(1)

     既刊書のうち、目に触れる機会の少ない人文書を中心に、韓国・北朝鮮・在日関係の図書を紹介してみたい。 「目に触れる機会が少ない本」に限定するつもりだったが、最初から「良く見かける」中公新書になってしまった。木村光彦『日本統治下の朝鮮』は、日本統治下の統計とその後の実証研究によって、植民地時代にもかなりの経済の発展があり、各種の産業活動が活発だった事実を追究したものだ。著者は本書で植民地朝鮮における政治的、制度的支配の苛酷さを否認し、かつ植民地支配の合法化を主張してはいない。経済統計に表れた現象を拾い集め、それが韓国...

    2018-09-16 (日)