新着情報

  • ピンポン

     第1回日本翻訳大賞受賞作品『カステラ』(ヒョン・ジェフン訳 斎藤真理子訳 クレイン)の著者パク・ミンギュさんと翻訳家斎藤真理子さんコンビによる傑作長編小説『ピンポン』(白水社)。チスにいつも殴られ、いじめられている中学2年生の僕は「釘」とあだ名をつけられ、同じくいじめの対象になっている友人は「モアイ」と言われています。ピンポンのラリーをすることで、会話と思考を続けることを覚えていく釘とモアイを中心に、大多数の無意識の加害、集団心理の怖さを奇想天外な物語で語っていきます。読み終わってから、目次の前頁にある2行「安心...

    2017-07-28 (金)
  • スイカのプール

     梅雨も明け、夏本番が始まりました。プールや海水浴などを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。スケールの大きな想像力で描かれたユニークなストーリーと、見ているだけで涼しくなりそうなイラストが魅力的な絵本、『スイカのプール』を紹介します。原題:수박 수영장出版日:2015年7月27日発行元:チャンビ (창비)ISBN-13:9788943309091頁数:52判型:B5●概略  暑い夏の日に冷たいスイカのプールで泳ぐという楽しい想像力で描かれたユニークな絵本。のどかな田園風景、大きなスイカのプールでのびのび楽し...

    2017-07-22 (土)
  • 朝鮮王朝最後の皇女 徳恵翁主

     日韓のはざまで、時代と歴史とに翻弄されたひとりの女性の物語を紹介します。 李氏朝鮮第26代国王高宗の末娘として生まれた徳恵翁主は、学習院に留学したころから統合失調症を発病します。対馬の宗伯爵と結婚しましたが、娘の自殺、離婚、帰国と、苦難の生涯を余儀なくされました。そんな徳恵翁主の波乱の人生を描いたのが、『朝鮮王朝最後の皇女 徳恵翁主』(権丕暎著 斉藤勇夫訳 かんよう出版)です。 韓国では70万部の大ベストセラー、ソン・イェジン&パク・ヘイル主演で映画化もされました。日本でも今月24日から公開予定です(邦題「ラスト...

    2017-06-10 (土)
  • 日本経済新聞で韓国文学が紹介されました。

    6月3日付け日本経済新聞朝刊に、韓国文学が大きく取り上げられています。『少年が来る』(ハン・ガン著 井手俊作訳 クオン)や『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ著 斎藤真理子訳 河出書房新社)、『冠村随筆』(李文求著 安宇植訳 インパクト出版会)など、1970年から80年代の激動の韓国を舞台にした小説の翻訳が相次いでいます。東京の韓国文化院で開催された『少年が来る』の読書会の模様とともに、小説によって韓国の歴史を学び取ろうとする人々の様子が記事になっています。作家の星野智幸さんの言葉、「声なき人の声を拾うの...

    2017-06-03 (土)
  • 今日は5月18日

    韓国の絵本には、日本ではなかなか扱われない社会派の内容をテーマとした絵本もあります。昨年6月に神保町のチェッコリで絵画展が開かれた済州島4・3事件をテーマとする『나무도장(木のはんこ)』(クォン・ユンドク作)などです。今回は、そのような社会派絵本の中から、5.18民主化運動(光州事件)を題材とした『오늘은 5월 18일(今日は5月18日)』を紹介します。原題:오늘은 5월 18일出版日:2013年5月2日発行元:ボリム(보림)ISBN-13:9788943309091頁数:32判型:200×280㎜●概略  198...

    2017-05-16 (火)